利用者の送迎で注意すること

施設を利用する方を送迎するドライバーの仕事は、運転のスキルとコミュニケーション能力が欠かせません。なぜなら、利用者に寄り添いながら、安全に送迎をしなければならないからです。送迎のときに、ドライバーが無愛想だったり、乱暴な運転をするようでは、利用者は不快な思いをしてしまいます。ですから、安心して送迎車輌に乗ってもらうためのスキルが必要なのです。

とはいえ、高度な運転スキルは必要ありません。マナーを守り、急発進や急停止をしないことです。また、送迎時には、必ず敬語を意識して、笑顔で会話をすれば問題ないでしょう。ただし、利用者の中には、耳が遠い方もいるので、声をかけるときいは、できるだけ大きな声でゆっくり話すことがポイントです。

それから、送迎の仕事では、道路の混雑状況を事前に確認しておくことも重要です。デイサービスの送迎では、遠くにいる方から順番に送迎を行いますが、朝の通勤ラッシュなどで道路が混んでいると、予定の時間に間に合わないことがあります。利用者や家族は、送迎の車がなかなかこないと不安になってしまいますし、家族が仕事をしている場合は、時間通りに迎えに行かないと、クレームになってしまうこともあります。ですから、事前に送迎ルートを走って、混む時間帯をリサーチし、ゆとりを持って出発する必要があります。そして、万が一遅れる場合は、事前に連絡するようにしましょう。そうすれば、送迎ドライバーとしての信頼を得られますし、予定通りの送迎が出来なくても、丁寧な対応でカバーすることができるはずです。