デイサービスで働く送迎ドライバーは、朝と夕方に施設を利用する方を送迎する仕事を行います。その際は、車を安全に運転するだけではなく、利用者の状態をしっかりと確認し、異変があれば介護職に伝えるようにしなければならないので、利用者やその家族としっかりコミュニケーションを取れるスキルと観察力が求められます。また、介護施設の仕事の一環なので、ニ種運転免許がなくても問題ありませんが、ある程度の運転経験は必要になるでしょう。
それから、利用者は高齢で車いすを使っていたり、身体が不自由な方もいるので、急ブレーキや急ハンドルのない、丁寧で安全な運転をしなければなりません。また、介護の専門知識を持つ施設のスタッフの同乗がなく、自分一人で送迎をする場合は、介護職員初任者研修や介護職員実務者研修の資格を求められることもあるようです。そのため、送迎ドライバーであっても、介護系の資格を取得しておいたほうが、転職には有利だといわれています。
ちなみに、送迎ドライバーの勤務時間は、朝夕の送迎はそれぞれ2時間から3時間程度となっており、トータルすると4時間から6時間程度になります。運転業務のみの場合は、時給制の求人が多く、東京都や神奈川県では1000円前後、地方だと900円台が目につきます。一方、フルタイムで働く場合は、運転業務以外の時間は介護施設の職員として働くことになるので、資格の有無や所有する資格の種類によって、給与は異なるのが一般的です。しかし、終日介護業務を行うわけではないので、車の運転が好きな方には向いている仕事といえるでしょう。